最近レースイベントやトヨタの自社メディアでも次期モデルの開発構想に関する話題が度々登場しているトヨタのセリカ。実際に新型モデルが登場するのでしょうか。予想をしてみたいと思います。
トヨタ・セリカとはどんなクルマ
トヨタのセリカは、初代モデルが今から50年以上も前になる1970年に登場したスポーツクーペです。
2006年に最終モデルが生産終了していますが、これまでに7世代のモデルが存在しており、次期モデルが発売されれば8代目セリカの登場ということになります。
このようにトヨタ車の中でも長い歴史のあるモデルですが、セリカは常にそれぞれの時代に合わせて手頃な価格帯のスポーツクーペに斬新なデザインを採用するアプローチで、人気を博してきました。当然、次期モデルでもこのDNAが引き継がれることが想定されます。
また技術面では、GT Fourと呼ばれる4輪駆動のターボエンジンモデルが有名で、実際に1980年代から90年代にかけてWRC世界ラリー選手権でも大活躍したため、一部でカルト的人気を得ています。
セリカ復活に際しても、当然技術面ではこのGT Fourが注目されることになるでしょう。
セリカ復活の可能性は
そんなセリカが復活する可能性はあるのでしょうか。
トヨタは近年、かつての名車をうまくブランド化する形でクルマをヒットさせる戦略をいくつか実践しています。
ランドクルーザーは、近年ますますランドクルーザー・シリーズとしてラインナップを整理していますし、ランドクルーザーSEというBEVのコンセプトカーも発表されており、モデル名からランドクルーザーのブランド化がますます進められています。日本市場向けのセダンだったクラウンも、グローバルモデルとして、セダンに加えてクロスオーバーやSUVにワゴンなどラインナップを充実させてブランド化が進められています。
スポーツモデルでは、2012年にトヨタ86が往年の名車スプリンター・トレノの後継として復活したり、また2019年には伝説的スポーツカーのスープラが、トヨタの名車復活という文脈で発売されています。
前述の通りセリカもラリーでの活躍などの歴史がありブランド価値を持っている車名ですので、トヨタが近年取っている名車のブランド化戦略とも合致し、セリカ復活の可能性は十分にあると言えるでしょう。
デザイン予想
では、セリカが復活する場合どのようなデザインになるのでしょうか。
最終モデルとなった7代目セリカでは、四輪駆動のGT Fourが設定されず6代目セリカよりもダウンサイズされるなどセリカのキャラクターが揺らいだようにも見えます。次期モデルでは四輪駆動のスポーティクーペとして原点回帰が期待されます。
またトヨタには現在86とスープラというスポーツカーが2モデル存在していますが、手頃な価格で誰にでも扱いやすいスポーツカーとして86が位置づけられているのに対し、スープラは6気筒エンジン搭載の本格スポーツカーであり、セリカはトヨタのスポーツモデルの中でこの2モデルの間を埋める位置付けになることが予想されます。
そのため、外観はトヨタ86とスープラの特徴を併せ持った良いとこ取りのスタイリッシュなデザインになるのではないでしょうか。
セリカは、スポーティークーペであって必ずしもピュアスポーツカーではないという見方もあると思いますが、ライバルであるホンダ・プレリュードも相当スポーツカー寄りになったことからセリカも今回はスポーツカー色を強めるのではないでしょうか。
フロントデザインは、86やスープラと同様にシンプルな造形にスッキリしたヘッドライトの形状を予想します。
リアデザインは、歴代セリカと同様に流れるようなクーペデザインになるのは確実でしょう。テールランプ周りは、プリウスにも似たエッジの効いたラインが入るかもしれません。
エンジンには2リッターターボエンジンが採用され、4WDシステムとしてGRヤリスやGRカローラに採用されているGR Fourをベースとしたシステムの搭載も噂されています。
価格帯
スープラのエントリーグレードが500万円程度であることを考えると、格下になるであろうセリカはエントリーグレードで500万円以下になることが予想されます。86が300万円からとなっているのでセリカは若干高級路線となりエントリーグレードで400万円近い価格になるかもしれません。
また、GRカローラの価格が500万円を超えていることから、セリカで期待される4WDモデルは600万円台も視野に入ってくるかもしれません。
まとめ
- 86やスープラのようなシンプルなデザインでGR Fourを元にした4WDシステムを搭載して復活が期待される。
- 価格帯はスープラを超えない400万円台からスタートか。
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